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みえきた市民活動センターの活動内容

平成25年度事業報告書(第11期:平成25年6月1日より平成26年5月31日まで)
<目次>

●平成25年度事業の方針
●平成25年度所信

【1】 全体の概要
【2】 運営について

1.諸会議の開催状況
2.財政の状況について
3.事業・会務・事務局等の運営全般について
4.資産の取得、機器の更新等について

【3】 個別に行った事業について

1.主として、まちの課題の発見と解決に向かって行う事業
 −(1) まちのさまざまな課題の調査研究事業
 −(2) その解決のための事業
1-(1)-1 三重県の各種取り組みへの参画 1-(1)-2 地域課題の発見と解決を意識した各種研究会・講座等への参加
1-(2)-1 三重県条例指定取得と認定NPO法人化、それに対応する定款の変更
1-(2)-2 三重県条例指定にもとづく、認定取得祝賀会・記念事業の実施
1-(2)-3 三重県の「新しい公共推進指針(仮称)策定事業」への参画
1-(2)-4 桑員地域の市民活動支援組織の連携「桑名員弁地域円卓会議」

2.主として市民活動団体に対して行う事業
 −(3) まちのさまざまな課題を解決しようとしている市民活動の調査研究事業
 −(4) その市民活動への応援事業
2-(3)-1 桑名員弁地域の市民活動団体の訪問取材調査
2-(3)-2 市町村の市民活動センター等の交流会等への参加
2-(4)-1 「桑員まちのファンクラブ」への支援
2-(4)-2 「特定非営利活動法人 みえNPOネットワークセンター」への支援
2-(4)-3 各種講座への講師派遣
2-(4)-4 前掲以外の市民活動への支援
2-(4)-5 「市民活動応援☆きらきら基金」の運営

3.主として、不特定多数の市民に向かって行う事業
 −(5) その市民活動を行いやすい環境の調査研究事業
 −(6) その市民活動を行いやすい環境づくり事業
3-(6)-1 「まちのかわらばん電子版」の発信と「きらきら☆らじお」の展開
3-(6)-2 インターネットメデイア等による市民活動団体情報の提供等


特定非営利活動法人みえきた市民活動センター
(第11期:平成25年6月1日より平成26年5月31日まで)

平成25年度事業の方針

(方針1)「市民活動を支援する事業を行う」
(方針2)「会員の提案を事業の形にしていく」
(方針3)「市民活動支援のしくみづくりを行う」
(方針4)「低コストで運営を行う」
(方針5)「認定NPO法人を取得する」


平成25年度所信

(第11期:平成25年6月1日より平成26年5月31日まで)

 昨年末の政権交代により、大規模な金融緩和と経済対策が行われ、「長く続いたデフレ社会が終わり、縮み社会から拡大経済への変化が生まれる」か、「その反動と来春の消費税増」で国の借金のみ増えて再びデフレ社会にもどるのか。これからの経済社会状況がどうなっていくかはいまだに混沌としています。それでも人は暮らし、企業は生産し、行政は公的サービスを提供しつづけます。貧困もいわれなき差別も、社会的資源の東京一極集中も続き、地方で生きていく私たちの未来は厳しいものであることに変わりはありません。物価の上昇を超える手取り収入の増加がなければ、事態は悪化しているとさえ思えてきます。

 私たちは、地域で足元を固め、個人の自由な意志によってさまざまに繋がりながら、「非営利経済」で人々に必要なサービスを提供していく市民活動を応援し盛んにしていくことで、人々の当面のくらしを少しでも支えていくことが大切だと考えます。「個人の自由な社会貢献活動」が「持続的」に行われることで、なんとかこれからの10年をしのいでいくことが必要と思います。

 私たちは、前期、前々期と取り組んできた「市民活動応援☆きらきら基金プロジェクト」を、資金がないならないなりに推進し、企業や他地域からの新たな資源の流入をつくりだしていきたいと思います。そのために寄付控除の指定を獲得したいと思います。これらの取り組みにより、近い将来、「新たな可能性」「新たな価値観」「新たなサービス」が生み出され、この地域でのくらしがより魅力的になることを願っています。ついては、皆様のご理解、ご参画、ご協力を心よりお願い申し上げます。


【1】 全体の概要

 特定非営利活動法人 みえきた市民活動センターは、平成16年4月法人登記をして設立しました。決算期の関係で第1期は2ヶ月であり、今期(第11期)は実質的にまる10年が終了する時期になります。また今期は、設立から第4期までつとめた郷司理事長にかわった服部理事長の7年目になります。そして、定款変更が認証された平成26年3月24日より、新たに小笠原理事長と郷司理事長が加わり、認定NPO法人化後への対応として、3人の理事長による複数代表の運営体制に移行しました。

 平成26年4月から消費税が8%となり、税率アップ前の駆け込み需要により、経済は比較的順調に伸びたかに見えた一年でした。実際には大きくなったマネーフローを活かして経済活動が活発になり、「適者生存」の原則により、再編成が進んだように見えました。地方の中小事業者では廃業も進み、東京と大企業への富の集中が加速したように思います。また、個人の疲弊は格差という形で進行した一年でした。

 大企業で働く人たちの給与水準はあがり、消費税率アップ後も堅調な消費が続いているように伝えられていますけれど、生活実感としては3%のアップは大きく、実態としては生活水準は下がった印象を持ちました。そんな中で、弱き者、貧しき者は機会を与えられることなく、施策の対象からはずされ、格差と貧困がこれらの人たちを覆っているように見えました。

 NPO・市民活動の世界では、東日本大震災の被災地・被災者へのさまざまな国の施策が見直されつつもひきつづき行われ、市民活動・NPOがそこに向かうながれもありますが、その規模は縮小傾向にあります。また、「新しい公共」から「共助社会」への国の施策転換にしても、そこに国の予算がついている訳ではなく、NPOは資金・資源を「寄附」と「商業化」に求めていくながれが強まりました。その一方で、NPOへの税制特例措置の見直しも浮上し、NPOの基盤整備は終わったかのような国の対応でした。

 

 そんな中、当期の事業の方針は、(方針1)「市民活動を支援する事業を行う」、(方針2)「会員の提案を事業の形にしていく」、(方針3)「市民活動支援のしくみづくりを行う」、(方針4)「低コストで運営を行う」、(方針5)「認定NPO法人を取得する」というものでした。

 まず(方針1)「市民活動を支援する事業を行う」については、まちのファンクラブの事務局を担い、桑名市、いなべ市、東員町の市民活動交流会などの企画に参画しました。また、いなべこども活動支援センターの運営に参画しました。その他、折に触れてさまざまな市民活動に関わる団体への具体的な支援、助言などを行い、市民活動についての情報の提供を継続的に行いました。また、みえ市民活動ボランティアセンターニュースでは地域の10の団体を紹介しました。また、みえイーパーツリユースPC寄贈プログラムの実行と、三重県社会福祉協議会が主催する桑員ボランティアフェスティバルの実施に協力しました。

 (方針3)「市民活動支援のしくみづくりを行う」では、予定が遅れていた三重県の条例指定NPO法人制度の取り組みを注意深く見守りました。また、みえNPOネットワークセンターについては、理事長の交代にともない複数代表制に変更し、9月より、代表機関のひとつとして活動しました。中でも、中間支援研究会や12月のNPO月間、地域円卓会議などは、市民活動を支援するための全県的な取り組みのひとつとなりました。また、いなべ市の市民活動センターの民間委託のための地元NPOの設立にも関わりました。また、きらきら基金を運営し、寄附を集めて17団体3事業に助成しました。並行して、地域の市民活動団体訪問調査、インターネットきらきら☆らじお放送、まちのかわらばんの発行をしました。その他、各種の勉強会、講習会等に参加し、研究を進めました。

 (方針5)「認定NPO法人を取得する」については、条例の制定にそなえ、事務書類や会計、諸規定などの見直しを行い、平成25年10月23日に交付された「地方税法第37の2第1項第4号の寄附金を受ける特定非営利活動法人を指定するための基準等を定める条例」にそって、11月7日に申請、現地調査を経て3月27日に指定、翌28日に認定申請を行い、31日に認定NPO法人を取得しました。また、その披露の祝賀会・記念事業を実施しました。

 (方針4)「低コストで運営を行う」では、日本郵便年賀基金の助成を受け、また、寄附金と、みえNPOネットワークセンター関連事業収入などで126万円ほどの収入があり、107万円ほどの支出がありました。認定NPO法人の見なし寄附で所得税が控除され、地方税を引いて、12万円強の黒字となりました。そのうち、助成の原資と運営に使途限定している寄附金を8.6万円繰り越しました。

 これらの取り組みについては、(方針2)「会員の提案を事業の形にしていく」にそって、会員間の連絡を密にし、さまざま検討を行った上で、実施しました。


【2】 運営について

1.諸会議の開催状況
 今年度は認定取得に対応する定款変更を行ったため総会は2回 (2013年7月17日、2014年1月6日) 開催し、理事会は5回(2013年7月17日、8月21日、10月29日、2014年1月6日、4月21日)開催しました。その他に必要に応じて個別の会議を開催し、12回にわたって行ったきらきら基金運営委員会での機会や役員(理事・監事)メーリングリストなどを有効に活用して頻繁に「相談・提案・報告・了承」を行い、当会の全体状況の把握や進んでいる方向の確認、個別の事業のスタンスなどの情報を共有しました。(役員メーリングリストでのやりとりは期中に267本ほど、きらきら基金運営委員会の確認連絡メールは200本以上でした。)

 理事会では、メーリングリストや諸会議での意思疎通をふまえて報告された事項が37あり、大きな枠での意見交換・議論した協議事項が12ありました。また、それらをふまえ、責任の所在を明らかにする意志決定である審議事項が29ありました。

2.財政の状況について
 基本的に「持ち寄り」で運営するのが当会の原則です。今期は126万円ほどの収入があり、107万円ほどの支出がありました。期の末日に認定NPO法人であるため、課税所得が見なし寄附で控除され、収支差額19万円強から地方税7万円を引いて、12万円強の黒字となりました。前期末の正味資産額6.5万円に、今期の12.7万円を加え、今期末の正味財産額は19.2万円となりました。そのうち、助成の原資と運営に使途限定している寄附金が10.7万円あり、一般正味財産は8.5万円です。

 経常収益では、非課税部門では、基本となる会費が11名で2.2万円、きらきら基金関連事業への日本郵便株式会社年賀寄附金の40万円、きらきら基金への寄附などが36.8万円でした。課税部門では、みえNPOネットワークセンター参画支援事業と地域円卓会議事業とで38万円、講座などの自主事業が9万円でした。

 経常費用では、人件費が11.3万円、人件費以外の経費的支出95.5万円でした。非課税部門の支出は、きらきら基金の運営費が52.5万円と12.5万円の赤字、助成金支出が39.9万円と3万円の赤字、その他の事業でも7.8万円の赤字で、非課税部門合計で23.2万円の赤字となりました。

 課税部門では、交通費などを中心に4.4万円の支出があり、42.6万円の黒字となりました。これまでは、この黒字から所得税、地方税を支払った残高で、非課税事業の赤字を補填していましたが、今期からの見なし寄附により全額非課税となりましたので、今期はわずかながらも正味財産を増やすことができました。

 実際はとても多くの持ち寄りをして支えていただいてこの数字があるのですが、ボランタリーに提供された資源を可能な範囲で金額に換算すればどれほどになるか、後日活動計算書の再評価を行い、しかるべく明らかにしていきたいと思います。

3.事業・会務・事務局等の運営全般について
 さまざまな事業を同時並行的かつ継続して行ったため、会務の役割分担は半数以上の理事がフルにうごきましたが、ITを活用してこまめに情報を共有することでお互いにカバーすることができました。

 今期は認定取得を行ったため、その対応として定款変更を行って3人の理事長による複数代表制へと移行しました。また、運営上の細部の変更を行い、より確実にけれども簡便に運営できるよう、ITの活用を定款に反映させました。また、認定の取得と並行して「運営」と「財務」、「情報の公開」について見直しを行いました。「職員・役員の給与支払い規定」、「入退会の規定」、「情報閲覧の規定」を見直し整えました。また、任期の満了に伴う理事の改選を行いました。

 一連の事業について、きらきら基金事業の市民活動団体取材と助成事業については大きな負担となりました。また「みえNPOネットワークセンター」への支援についても、認定の取得についても、負担が少数の理事に集中しました。感謝します。あればあるように、なければないように、事務局運営も含め、運営全般について対応することができました。

4.資産の取得、機器の更新等について
 基本的に資産はありません。また、今期の資産の取得、機器の更新等もありません。具体的な資産の取得や機器の更新などに関する特記すべき事項はありませんでした。

【3】 個別に行った事業について

1.主として、まちの課題の発見と解決に向かって行う事業
 −(1) まちのさまざまな課題の調査研究事業
 −(2) その解決のための事業

1-(1)-1 三重県の各種取り組みへの参画

 当会は、中間支援のNPO法人として、所轄庁であり、三重のNPO推進施策を展開すべき立場にある三重県のうごきを注意深く見つめ、必要に応じてさまざまに意見を届けてきました。

 三重県は、具体的には、「法人認証関連業務」と「みえ市民活動ボランティアセンターの指定管理」のふたつを中心として、大きくは「県条例指定NPO法人制度」の成立や、前年、前々年度に行った「新しい公共」関連のフォロー、みえ災害ボランティア支援センターの常設事務所の年末での閉鎖などの他、在京NPO法人のフォーラムの津での開催誘致などを行っています。

 これらについて、当会は、三重県条例指定を受けて認定NPO法人となり、みえ市民活動ボランティアセンターの指定管理団体の代表機関として活動し、みえ災害ボランティア支援センターの向後についての会議に参加しました。また、「新しい公共」の取り組みを三重県主催のフォーラムで発表し、「新しい公共の指針(旧仮称)=「夢をかたちにするまちづくり〜『新しい公共』のヒント集〜」」の桑名員弁地域での配布に協力しました。

1-(1)-2 地域課題の発見と解決を意識した各種団体・講座等への参加

 桑名員弁地域の市民活動団体が元気で活躍できるよう、市民活動支援全体の課題解決に向かって、各種の講座、研究会などに合計12回参加し、必要な情報の収集をしました。

 具体的には、8/10「新しい公共フォーラム愛知」(名古屋市、主催ボランタリーネイバーズ)、8-12月5回「みえ中間支援研究会」(津市、主催みえNPOネットワークセンター)、10/2「助成金講座」(いなべ市、講師四日市大学松井先生 主催いなべ市市民活動センター)、12/18「三重の三方よしネットワーク 講演&交流会」(松阪市、講師イケダハヤト氏 主催松阪市市民活動センター)、1/19 『COOLKWANA戦略 街をデザインする』(桑名市 主催桑名市)、1/25「ボランティアを知る市民講座」(いなべ市 主催いなべ市市民活動センター)、1/17 「「共に未来を創る」フューチャーセンター」(津市 主催みえNPOネットワークセンター)、3/13「団体運営のコツ−早瀬昇氏講演会」(いなべ市、 主催いなべ市市民活動センター)、5/18 「YMCAファンドレイザー交流会」(名古屋市、主催中尾さゆり先生)

1-(2)-1 三重県条例指定取得と認定NPO法人化、それに対応する定款の変更

 三重県の「条例指定NPO法人制度」の成立・施行にそなえ、各種規定の整備を行い、事務書類や会計、諸規定などの見直しを行いました。また、必要な定款の見直しと変更を行いました。

 三重県が平成25年10月23日に交付した「地方税法第37の2第1項第4号の寄附金を受ける特定非営利活動法人を指定するための基準等を定める条例」を受け、平成25年11月7日に条例指定申請を行い、現地調査を経て、3月27日に指定、翌28日に認定申請を行い、平成26年3月31日に認定NPO法人を取得しました。

1-(2)-2 三重県条例指定にもとづく、認定取得祝賀会・記念事業の実施

 三重県ではじめての条例指定にもとづく認定NPO法人化をより多くの人たちに伝えてもらうため、プレスリリースを行い、平成26年5月31日には桑名メディアライブで、認定取得祝賀会と記念事業行いました。

 祝賀会には52名の方にご来場いただき、36名の方にご挨拶いただきました。また、33人の方にカエル・こぶたの募金箱をもって帰っていただきました。また、記念事業では、「まちの魅力を語る」と題したミニ講演会を6講行い、西羽先生、大塚由良美さん、近藤順子、服部則仁、細井五十鈴さん、伊藤三洋さんに、「幕末桑名藩主松平定敬」「桑名の連鶴」「北勢線とまちづくり」「市民活動応援☆きらきら基金」「福祉の店わくわく」「イヌナシの自生環境保護」という、ご自身の活動を通じた、いろいろな「まちの魅力」を語っていただきました。こちらにも26名ものご参加をいただきました。

1-(2)-3 三重県の「新しい公共推進指針(仮称)策定事業」への参画

 三重県の新しい公共への取り組みの集大成の「NPO活動推進自治体フォーラム 三重大会」に参加しました。

 平成25年6月30日(日曜日)13時から16時30分まで、三重県津庁舎6階大会議室にて、平成23年度から2年間、多様な地域ニーズをさまざまな主体により支える社会(新しい公共)の実現に向けて行ってきたさまざまな事業の発表会が行われた。そこに参加し、「まちのかわらばん2013年春特集号」配布しました。また、三重県の新しい公共事業で作成された「夢をかたちにするまちづくり〜『新しい公共』のヒント集〜」も配布されました。

 また、翌7月1日には、「NPO活動推進自治体フォーラム 三重大会「地域に新しい公共を築くために」」が三重県教育文化会館 5階大会議室で開催され、そこにも参加しました。同フォーラムは、都道府県、市区町村の枠を超えた約200に及ぶ自治体の参加を得て、平成17年に立ち上がったネットワークで「様々な主体による役割分担や協働のあり方や、NPO施策の具体的実践に基づくビジョンや戦略及びその成果などについて情報を共有し、互いに議論し、その結果をそれぞれの施策や地域づくりに反映させる」ことを目的とした組織です。

1-(2)-4 桑員地域の市民活動支援組織の連携「桑名員弁地域円卓会議」

 平成25年12月4日午後2時から4時まで、三重県桑名庁舎付属棟第三会議室において、「三重 市民活動・NPO月間 協賛企画」のひとつとして、桑名員弁地域の、行政、社会福祉協議会、企業、NPOなど、それぞれの立場から市民活動を支援する取り組みをしている方たち22名が集まって、「この地域の市民活動が元気でいるために」をテーマに、前半は4者それぞれの取り組みの発表、後半は意見交換を行いました。

 ★前半(市民活動支援の取り組みの発表)

(社福)桑名市社会福祉協議会のボランティア支援 ボランティア担当 北村利都子さん、小林奈美穂さん
(株)デンソー大安製作所の市民活動支援 総務部 森浩子さん
いなべ市市民活動支援センターの市民活動支援 市民活動室 熊谷智子さん
市民活動支援☆きらきら基金の市民活動応援 代表 小笠原まき子さん

 ★後半(市民活動支援についての意見交換)

「市民活動を支援する原資と支援の方法」「市民活動を支援するとは」「市民活動をする人のスタンス」「市民活動が人々に認知されるとは」「市民活動は、地域で一定の責任を担えるか」「行政が、多機能自治というしくみに切り替えていくこと」などについて意見交換した。
まとめとして、「これらの支援が、「市民活動団体が地域社会を支える」を支えことになっているかどうか」「市民活動は、社会を支えるという、その責任を背負いきれるか」「市民活動は、その必要性が市民に充分には届いていない」「「社会を支える」「課題を解決する」だけではなく、「市民の自由な社会貢献活動」の可能性はもっと広く「市民の社会を創る」「新しい価値を創造する」と考えてよいのではないか」等々。

 ★出席者(委員)所属

桑名市市民活動センターセンター長、いなべ市広報秘書課市民活動支援室、いなべ市市市民活動センター、東員町町民課町民活動係 係長、木曽岬町住民 課課長補佐、桑名商工会議所 女性部部会長、桑名信用金庫総務部 社会貢献担当、株式会社デンソー大安製作所総務部 社会貢献担当、桑名市社会福祉協議会 次長、桑名市社会福祉協議会 ボランティア担当、東員町社会福祉協議会 ボランティア担当、木曽岬町社会福祉協議会 ボランティア担当、特定非営利活動法人いなべこども活動支援センター 理事長、特定非営利活動法人生ごみリサイクル思考の会 理事長、特定非営利活動法人みえきた市民活動センター 監事、特定非営利活動法人みえきた市民活動センター 理事長。(オブザーバー 伊藤伸泰 三重県桑名地域防災総合事務所 総務課長)

2.主として市民活動団体に対して行う事業
 −(3) まちのさまざまな課題を解決しようとしている市民活動の調査研究事業
 −(4) その市民活動への応援事業

2-(3)-1 桑名員弁地域の市民活動団体の訪問取材調査

 前年度末の調査結果をふまえ、その団体情報の更新と新たな団体の訪問取材を行い、ホームページのデータを追加・修正しました。また、その結果をふまえ、「まちのかわらばん2014年春特大号」2000部を発行し、117団体の紹介とそれまでのきらきら基金の活動を簡単にまとめ、各地各所に配布しました。

 前年度取材した105団体のうち、1団体が活動休止となり、1団体が目的を達成して解散したことから、更新団体は103になりまた。また、新たに訪問取材を14団体に行い、合計117団体について、日本財団カンパンブログに掲載しました。新規では、これまで空白だった木曽岬町の団体を取材できました。インターネットで検索すると、その団体の紹介ページとして、かなり高い確率でヒットしてきます。

2-(3)-2 市町村の市民活動センター等の交流会等への参加

 桑名員弁地域で行政が行った市民活動の交流会に、まちのファンクラブの事務局として、またみえきた市民活動センターとして、きらきら基金のアピールと展示を中心に参加し、企画を進める実行委員会の段階から参画しました。

 具体的には4つの交流会に参画しました。いなべ市民活動センターが中心となって、6月23日に阿下喜の桜ホールで 「いなべ市市民活動交流会 スマイルフェスタ」実施され、3000人以上が来場する大きなものになりました。同様に、桑名市市民活動センターが呼びかけて毎年大規模に行われる「桑名市市民活動アピール 御台所祭」 は、市民に向かって市民活動をアピールするよい機会でしたが、今回が最後となりました。残念ながら、10月20日は雨天のため、市民活動アピールブースは中止になりました。東員町では、町民課が中心に,3月9日に、新しく東員町にできたイオンモール東員のイベントブースで 「東員町市民活動交流会わくわくフェスタ」を実施し、20団体が同流通センターの来客にアピールしました。桑名市では、3月22日にメディアライブで、桑名市市民活動センターが 「桑名市市民活動交流会」を開催し、前半はまちづくり助成金の報告会を自治会連合会と共に行い、後半は市民活動団体の展示、舞台発表名などを行いました。

2-(4)-1 「桑員まちのファンクラブ」への支援

 2003年4月の団体設立時から引き受けている同団体の事務局ですが、今期で11期がすぎました。また、まちのファンクラブの会員は1名退会され、93名になりました。参加しない自由があるまちのファンクラブですが、市民活動団体交流会への参加やきらきら基金の支援、諸団体の後援などを中心に活動し、メーリングリストなどを使って市民活動にかかわる情報の交換を行いました。

 2002年10月の設立以来、「市民活動応援☆きらきら基金」の代表を輩出し、その活動を後援してきました。今期は特に、まちのファンクラブの会員から同基金の寄附を前提に特別会費を集め、10万円を市民活動団体助成用の原資として寄附しました。その寄附は全額地域の市民活動団体に助成金として分配されました。また、各地市民活動交流会での設定・展示では、4つの交流会(2-(3)-2で詳述)に参画しました。また、きらきら基金の他、「北勢線の魅力を探る会」が4月6日に行った、「第22回北勢線の魅力を探る〜蓮花寺から北別所に息づく里山を歩く」と「北勢線開業百周年記念集会」他、また「桑名徳成邸の保存と活用を考える会」が4月19日に桑名市中央公民館で行った「諸戸徳成邸の保存・活用を考える集会」を後援しました。期中に189本の市民活動に関わる情報メールがやりとりされました。

2-(4)-2 「特定非営利活動法人 みえNPOネットワークセンター」への支援

 三重県内各地で活動する11の中間支援団体が会員となって2012年10月に設立登記した、特定非営利活動法人みえNPOネットワークセンターは、2012年4月より三重県が設置する「みえ市民活動ボランティアセンター」の指定管理を受け、三重県内の市民活動の活動基盤を整えるための活動をしています。当会も、設立時からの会員としてその活動に参画してきましたが、当期9月より、代表理事機関として一層深く活動を支えることになりました。

 通期で理事会対応・経営会議などの業務対応をした他、12月に行われた 「みえNPO月間」にて、桑名員弁地域の市民活動応援機関への参加の働きかけや幟の掲示のお願いなどを行い、1月11日の協創フォーラムでは、「市民活動が盛んになるためには」というテーマで、企業・行政・NPOが参加するシンポジウムの進行役を務めました。また、 「みえ災害ボラ支援センター」や 「三重県社会福祉協議会・三重ボランティアセンター運営委員会」などでの委員対応や、「みえ市民活動ボランティアセンター 外部評価委員会」などでの意見交換を行いました。その他、「みえ中間支援研究会」(1-(1)-2で詳述)や「桑名員弁地域円卓会議」(1-(2)-4で詳述)、各種講座での講師(2-(4)-3で詳述)などの対応を行いました。

2-(4)-3 各種講座への講師派遣等

 当会が市民活動支援の経験によって獲得してきたさまざまなノウハウを、必要に応じて先方のニーズに応える形で講師の派遣を4回行いました。

 具体的には、9月21日のみえNPOネットワークセンターの「中間支援研究会 財政」(津市)では、話題提供と進行役を行いました。9月24日の 「北勢地域づくり研究会」(四日市)では「現在のまちづくりは地域に外部の資源をどう呼び込むか」が重要ということについて話題提供を行いました。10月8日のみえ市民活動ボランティアセンターでの「認定NPO法人セミナー」(津)では、三重県内の認定NPO法人の代表にご参加いただきシンポジウムの進行役を行いました。10月24日のいなべ市市民活動センターでは、 「NPOスキルアップセミナー」(いなべ市)では、「仲間づくりと資金づくり」について講師を行いました。

2-(4)-4 前掲以外の市民活動団体への支援 

 桑名員弁地域の市民活動団体からの要請や相談への対応を中心に、可能な範囲で対応してきました。相談については行政からのものも多く、現場でさまざまに対応しました。

 具体的には、特定非営利活動法人いなべこども活動支援センターの監事として3回の理事会に出席し、監査や運営へアドバイスなどを行いました。三重での「イーパーツ」リユースPC寄贈プログラムでは、委員として広報に協力しました。日本NPOセンターが主幹しみえNPOネットワークセンターが仲介する「明治HD株式会社のお菓子寄贈」では、桑名の「あおむしの会」を紹介しました。また、三重県社会福祉協議会が2月2日に桑名市で行った 「みえボランタリーフォーラムinそういん」では、途中からアドバイザーとして実講委員会に参画し、当日はメンバーより4名講師・進行役を出し、2名のきらきら基金運営委員にシンポジウムに登壇いただきました。また、3月23日には、トヨタ車体いなべ工場で、「企業の森 植樹際」に参加し、市民活動・きらきら基金をアピールしました。

 その他、8/25 「生ごみリサイクル思考の会 ごみ講演会」、11/17「とういん花卉クラブ30週年記念事業」、4/6「北勢線10週年記念事業」、4/19「諸戸徳成邸の保存・活用を考える集会」などに参加しました。

2-(4)-5 「市民活動応援☆きらきら基金」の運営

 桑名員弁地域で活躍する身近な市民活動を応援するため、きらきら基金プロジェクトを推進しました。原則月に1回の運営委員会を開催し、必要に応じて小委員会を5回開催しました。これをベースに、2月22日に桑名市総合福祉会館で行った第3回の助成事業では、120名が参加し、9経済組織が展示し、5経済団体がアピールし、桑名市長のトークセッションも行いました。

 今期はカエル・こぶた募金箱18個を設置いただくなど当日寄附もあわせて、寄附金35,5175円が集まり、前期繰越「使途限定寄附金」とあわせて、398,900円を、17団体3事業に助成しました。また、まちのかわらばんを8回発行し、きらきら☆らじおを10回放送しました(3-(6)-1で詳述)。これらに伴い団体訪問取材を行いホームページの団体情報を更新し、プロジェクト全体の概要報告書とかねて「まちのかわらばん2014年春特大号」は2000部を発行しました(2-(3)-1で詳述)。

 このプロジェクトの実施体制は、当会が設置した「きらきら基金運営委員会」が主催し、特定非営利活動法人 みえきた市民活動センター、特定非営利活動法人 いなべこども活動支援センター、特定非営利活動法人 生ごみリサイクル思考の会が協働する形で共催しました。後援は、三重県、桑名市、いなべ市、東員町、木曽岬町、まちのファンクラブ、桑名市社会福祉協議会、いなべ市社会福祉協議会、東員町社会福祉協議会、木曽岬町社会福祉協議会。実施の基本的な財源は、日本郵便株式会社 平成25年度 年賀寄付金40万円の助成、助成原資は皆様からのご寄附を充てさせていただきました。

 これらの詳細については、『平成25年度(シーズン2 2013/6-2014/3)「桑名員弁地域市民活動応援きらきらプロジェクト」事業報告書』もご参照ください。

3.主として、不特定多数の市民に向かって行う事業
 −(5) その市民活動を行いやすい環境の調査研究事業
 −(6) その市民活動を行いやすい環境づくり事業

3-(6)-1 「まちのかわらばん電子版」の発信と「きらきら☆らじお」の展開

 通期でまちのかわらばんを8回発行し、きらきら☆らじおを10回放送しまた。財源の不足から、まちのかわらばんについてはインターネット版を活用して紙の部数を少なくし、他の配布物といっしょに送るなどして郵送費用を圧縮しました。これらについては、全てコンテンツ化し、ホームページからたどれるようにしてあります。また詳細については、『平成25年度(シーズン2 2013/6-2014/3)「桑名員弁地域市民活動応援きらきらプロジェクト」事業報告書』もご参照ください。

 ★「まちのかわらばん」

06/20 第74号 まちのかわらばん発行    (A4 4頁)600部
08/25 第75号 まちのかわらばん発行    (A4 4頁)540部
09/25 第76号 まちのかわらばん発行    (A4 4頁)345部
10/25 第77号 まちのかわらばん発行    (A4 4頁)485部
12/15 第78号 まちのかわらばん発行・発送(A4 4頁)880部 199通送付
01/25 第79号 まちのかわらばん発行・発送(A4 4頁)1100部 199通送付
03/20 第80号 まちのかわらばん発行・発送(A4 4頁)3200部 221通送付
03/20 第81号 まちのかわらばん2014年春特大号発行・発送(A4 24頁カラー)2000部 221通送付

 ★「きらきら☆らじお」

06/04 第61回 5名 「第2シーズンの企画」いつものメンバーで、作戦会議
07/02 第62回 8名 テーマ「おもてなし 観光」それぞれの企画がうごきだします
  ゲスト 北川さん(里の旅プランナー)
08/06 第63回 11名 テーマ「子育て支援」
   ゲスト志治さん(エンパワーメントみえ)、黒田さん(子ども支援ネットワークin桑名)他
09/03 第64回 10名 テーマ「環境」
  ゲスト 新海さん(中部環境パートナーシップオフィス)、清水さん(藤原岳自然科学館)、山内さん・羽根さん(子どもアイデア楽工)、多湖さん(アゲッキーのマネージャー)
10/01 第65回 11名 テーマ「防災」
  ゲスト 川島さん(防災ネットとういん)、川瀬さん(桑名防災支援ネット)、近藤さん(子育てサロンさくらんぼ)
11/05 第66回 8名 テーマ「地域活性化」
  ゲスト 近藤さん(ぼちぼち会)、佐野さん(ランナーズハイ)
12/03 第67回 8名 テーマ「食と農」
  ゲスト 三浦さん(mamaco club)、近藤さん(いなべまちかど博物館 木工館コンドウ)
01/14 第68回 8名 テーマ「高齢者サロン」
  ゲスト 日沖さん、清水さん(南金井地域サロン宮美会)、中村さん(東村おたのしみ会)
02/04 第69回 6名 テーマ「NPO/みえきた市民活動センターの取組」
  ゲスト 李さん(四日市大学4年生/中国からの留学生)
03/04 第70回 6名 テーマ「企業の社会貢献/きらきら基金助成」
  ゲスト デンソー打江さん(デンソーハートフルクラブ)
☆2014年2月22日 第3回きらきら基金助成事業では、桑名西高校の放送部の皆さんが、Ustreamを使ってインターネットラジオの生放送をしていただきました。

3-(6)-2 インターネットメデイア等による市民活動団体情報の提供等

 小規模の市民活動団体にとっては、たくさんの人たちに自分たちの活動を伝え、情報を共有し、サービスのご案内などを行うのに、インターネットメディアの活用ははずせません。当会ではさまざまなメーリングリストやブログを活用する他、今期はFBやツィッターなどにも取り組みました。

 基本となる「みえきた市民活動センターの会員・役員」メーリングリストでは、期中に267本のやりとりがあり、「まちのファンクラブ」のメーリングリストでは189本のやりとりがありました。その他、メーリングリストとしては、全国のNPO支援センター関係者が集う「日本NPOセンター」のメーリングリスト、全国のNPO研究者がそろう「日本NPO学会」のメーリングリスト、三重県内のNPO関係者の「みえ市民活動ネットワーク」メーリングリスト、東海三県で10年以上前から続くNPO関係者のメーリングリストなどを積極的に活用しました。

 その他、メールとしては、きらきらプロジェクトでご円ができた「きらきらなかま」へのメールを使い、ブログは日本財団CANPANを活用し、はてなブログやフェイスブックやツィッターも活用して、当会の活動に興味をもっていただけるよう発信しました。

★みえきた市民活動センターホームページ  http://www.mie-kita.gr.jp/
★日本財団CANPANブログの「みえきたページ」 http://blog.canpan.info/miekita/
★日本財団CANPANブログの「きらきらページ」 http://blog.canpan.info/kirakiraboshi/
★Ustream「http://www.ustream.tv/channel/みんな元気-こちら市民活動応援局です」
★フェイスブック服部則仁 https://www.facebook.com/norihito.hattori
★Twitterのりじん  https://twitter.com/norizinn

みえきた市民活動センター 〒511-0088 三重県桑名市南魚町86 TEL:0594-27-2700 FAX:0594-7-2733 E-mail:miekita@mie-kita.gr.jp